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目標は花尾中学校の南側、そこに、「古官道」という石の標識のたった道があるという。石の階段のある坂道はすぐに見つかった。武部健一の「続 古代の道」に載っている写真の場所である。坂下の道が真っ直ぐ続いているのもそれらしい。しかし、この階段の道はいかにも現代的すぎるし、石の標識もない。
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しかたなく、近所の人に聞くとすぐ教えてくれた。なんと、家と家の間の露地のようなところがその道であるという。その露地は幅1メートルくらいの狭い石畳の道である。
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この露地を入ってゆくと、下り坂の途中に樹齢数百年という椎の木と楠の木があった。
そして、探していた「古官道」の石標も見つかった。この石標は、ごく最近立てられたものだ。
しかし、幅1メートルほどの石畳の道が古代の道だろうか。
昔はもっと広かったのかと思ってみても、右手には崖が、左手は深い谷になっている。
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こんな坂道を通るなら 少し迂回すればいいとおもっても、古代の道はどうも、真っ直ぐ進ませるのが当たり前らしく、まっすく進んだ結果、崖につきあたって、石畳の道をつくったようである。
坂の下の道も、坂の上の道も真っ直ぐ延びている。
2本の坂道でワンセットの古代の道と考えた方が良さそうだ。(071113 記)
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