デッキでは、多分水産学校の学生だろうか、
ボランティアの人たちがペンキ塗りをしていた。
デッキの舳先には、蒸気で動くウインチがあった。これは、主に錨を降ろしたり、揚げたりするのに使ったそうだが、
重い機械や荷物の積み降ろしにも使ったのかもしれない。
この船は鋼鉄ではなく、鉄で出来ているので、140年近くの歳月をさびずにこれたという。
鋼鉄は強いがさびやすいのだそうな。
そして、船内の案内。
当時は、舷側には船乗り用のベットがあったそうだが、今は取り払われて、このように通路になっている。
立派なテーブルのロビー。
20人くらい座れるか。ここは、船長がお客さんをもてなす場所だそうだ。
その椅子には一工夫してあって、背もたれが可動式になっている。使わないときは背もたれを内側にして通行がしやすくしているという。
舳先にある火夫の部屋。
位が下がるほど、寝室は舳先の方になるのだそうだ。
夜の明かりはろうそくだが、この壁の反対にある寝室も照らすようになっている。